プンミ ポチャ














名古屋市熱田区金山にある韓国料理店、豊味韓(プンミカン)のオーナーから立呑み屋さんをやりたいとの話でスタートしたプロジェクト。
豊味韓は前職の会社で設計担当したお店で、オープンから12年以上経過している繁盛店。12年前は韓国にある古い建物の要素や、分かりやすい韓国っぽさを取り込んで店舗デザインをしたが、最近はデザインに携わった店舗で、全く韓国を意識せずデザインしたお店でも、後から韓国風と言われる事がたまにある。
色々な世代で何を韓国風とするかは違うのだろうと感じるが、今回の店舗デザインにあたって、さんざん擦られているいかにも韓国っぽいデザインを取り入れるのは、
新たにオープンする韓国立呑み屋さんとしては弱いと感じ、我々の考える良いお店が、後々、勝手に韓国っぽいと判断されるくらいで丁度良い塩梅ではないかとデザインを進めた。
レイアウトは厨房内や、来店したお客様の活気を店外にも伝播させるため、可能な限り全面道路に近づいたカウンターを設置し、座席希望にも対応できるように店奥にはテーブル席も設けた。
店内に使っている素材はALC外壁そのものや、仕上げのしていないプラスターボードや、合板、既存のお店から移設してきたカウンター材など高騰する建設コストを考慮して高価な材料は採用していない。ただ、コストを理由にして表情が乏しくならないように、それぞれの材料にひと手間をかけてある。
既存のお店から持ってきた無垢材とラワンランバーカウンターの間にはレジンでちぎり加工を、カウンターの腰壁にはハングル文字をペイントした合板をカットしてランダムに配置したり、トイレの床壁天井には手描きのペイントを全面に施すなど、、、。そうして手間をかけたパーツが少しずつ店内の表情を豊かにしている。店内ディスプレイにも同様に人の手を感じるように、韓国料理の切り絵や、古い韓国雑誌のコラージュの上からペイントをしたディスプレイを作成した。
道ゆく人がふらっと寄ってしまうそんな街の景色にこのお店がなってくれればと思う。
P.S
ペクさんへ。お店は、今、僕達が考えれる範囲で一番のお店です。後は任せましたよー。
インテリアデザイン :柴田真和 安田汐里 (CARAMEL inc.)
照明設計 :杉浦貴之(コイズミ照明)
店内ディスプレイ :柴田真和 安田汐里 (CARAMEL inc.)
アートワーク :柴田真和 安田汐里 (CARAMEL inc.)
施工 :山本純也 (co-n Co.,Ltd.)
竣工写真 :田ノ岡 宏明
