Chaton

岡崎市上里にある保護猫カフェ。開業前から保護猫のミルクボランティアをしていたオーナー。(ミルクボランティアとは動物愛護センターに収容されたまだ乳離れしていない幼猫に授乳させながら一定期間幼猫を育てるボランティア。成猫とは違い、数時間おきに授乳の必要な幼猫を世話する必要があり、とても大変)実際に愛護センターを訪ね、保護猫の状況がどんなものかを確認すると共に、オーナーの今回のプロジェクトへの想いを確認することからプロジェクトが始まった。愛護センターに行ってみると、猫に詳しくない私には、愛護センターに収容されている保護猫とペットショップにいる猫に差があるとは感じなかった。それよりも、保護猫が置かれている愛護センターの環境が、猫を悪く見せていると感じた。保護猫であっても、猫を綺麗に見せられる環境、きちんと触れ合える環境を創れば、もっと保護猫の里親になってくれる人を増やせるはず。ペットショップにいる猫よりも、いい猫に見えるお店を創ることを目指した。オーナーは開業に際し、お金のためにやる事業ではないから、収益もなくてもいいし、数年で閉店してもいいと言われていた。しかしこういった事業こそ、大きくはなくとも収益が出る仕組みをキッチリ作り、できる限り多くの猫の命が救われるように事業を続けて頂きたい。その想いから、インテリア、建築的なデザインだけではなく、ロゴ、ショップカード等にも共通の意識でデザインを施し、キッチリとしたブランディングの後に事業価値を高める必要があったため、それらのデザインに関しては藤本組の藤本康一氏に協力を仰いだ。開業後には予想を超えるお客様が来店して下さり、沢山の里親さんが保護猫を家族として迎え入れてくれてるようで、今後も末永くこのお店が続いて、保護猫が少しでも減ってくれることを願う。

インテリアデザイン  :柴田真和 (CARAMEL inc.)
照明設計       :杉浦貴之(コイズミ照明)
アートディレクション :藤本康一(藤本組)
施工         :森岡泰亮(Relation)
竣工写真       :岡村靖子(VA)