minpack

大阪府大阪市天王寺区にあるレンタルオフィスのインテリアデザイン。コロナ禍でオフィスの概念も変わる中で、わざわざ料金を払って借りてもらえるオフィスとは何かを考えた。大阪市内でも少し郊外であるこの場所でのそれは、洋服で例えるなら式典の際に着るドレスのように普段着とはまったく違うものではなく、いつもよりちょっとおしゃれな普段着くらいがちょうどいいのではと考えた。施主からの要望は施主の会社設立60周年の記念に事業内容を利用者に伝えることのできる何かをインテリアに取り込むこと、会議の際のマイクの音声の反響を抑えるために天井の一部をスケルトンとすること、利用形態に応じてテーブルの配置をフレキシブルに変更できること。パーケットフローリングとダスティカラーで仕上げた格天井、腰板、黄色のカーテン等のオフィスで使うには、ちょっぴりクセの強い素材の組合せで部屋を構成した。また壁には施主が営むパッケージ製造業にかかせない木型を使ったディスプレイを設置した。

ディレクション    :山守敏弘 鈴木理賀 (淵源堂)
インテリアデザイン  :柴田真和 中神さとみ (CARAMEL inc.)
照明設計       :杉浦貴之(コイズミ照明)
施工         :南繁(ビコーインプレス)
竣工写真       :植村崇史(植村崇史写真事務所)